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         《剛柔流訓》

 

 

  <沖縄剛柔流空手道の極意は型の中に在ると知るべし> 

 

型は単なる形を示すものに非ず、変幻自在の動作を単的に具現せるものとして、剛柔流の神髄、ここに結晶しあることを認識、常に初心に立ちかえり練磨すべし。

単純素朴なる練磨と疎かに思うべからず、これを通してのみ極意に到達するものなり。

 

 

<沖縄剛柔流空手道は自己の中に天地自然の調和を表現するものなり> 

 

柳の如く柔軟なる面と、動かざること泰山の如き面、即ち剛柔両極の混然と一体となる時、諸元調和の天地の揺るぎなき姿、そこに展開するなり。

剛と柔の調和は乾坤一如、自然の摂理と同義にして、実に吾人は、

沖縄剛柔流空手道を通じ、自己一身の中に自然の調和を表現し得ることを知るべし。 

 

 

  <沖縄剛柔流空手道は徳の道を追及するのものなり> 

 

沖縄剛柔流空手道は肉体と精神を練磨することにより霊肉一致の理想的人間性を涵養するものなり。

もとより兵法には、「勝つ」と云う一義はあれども徳の至りにて勝つことこそ至高なものなり。故にこの道を志す者、常に「忍」の一字を忘れず。

自らの徳を高め、戦わずとも勝つと云う兵法、終局の極意を追及すべし。

 

 

                              宮城長順

 

 

 

 

 

 

 

          

      

      

東恩納 寛量

                     東恩納 寛量   



1853年3月10日~1915年10月

                        宮城 長順



1888年4月25日~1953年10月

                       宮城 安一



1931年2月9日~2009年4月

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